呑んだらね

酔った勢いで説教はいかんねぇ

立場は部長さんらしいですが見苦しい

典型的なマンパワー論を展開している

が部下は迷惑そうだよ、もう時間も遅

しさぁ帰してあげたほうがいいのにね

『だからお前は駄目なんだよ』

いやいや～あんたの方がどう見ても

駄目だよ完全に酔っ払っているし

さっきから一人舞台、喋っているのは

部長あんただけだよ！年齢は50代かな

部下は40代と30代の二人、時間は既に

11時は過ぎている40代の彼はもう限界

だろう半分寝落ちかけている、これじゃ

話している意味も無いね、とい言うか

酔っ払って仕事の話をしても逆効果だよ

『お前なんだその言葉遣いは』

いやいや・・・あんたさぁBARに来て

自分の部下か知らんけど『お前』って

その方がよっぽど見苦しいよ、ここは

社内じゃないから、スカットジャパン

の再現ドラマ観ているみたいだよ

『よし！解ったな明日から頼むぞ』

『それじゃマスターお勘定』

『ここは俺が払っとくから』

最後は良かったね、あれで割り勘だ

たら部下達は地獄の黙示録だよ、そ

こは部長の威厳を保ってくれた！

『マスター領収書お願いします』

一番下の部下が気を使って申し出た

『馬鹿そんなもんは要らん！』

おっ自腹か部長さん最後は男前やんか

『マスターまた来るよ』

『はいお待ちしております！』

今度は説教じゃなくて楽しく呑んでね

仕事の辛い話しは会社に置いて来て下さい

キース山本